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研究

Kyoto University Research Activities Vol.4 No.4 March 2015, p28 より
http://www.kyoto-u.ac.jp/en/research/international/publications/activities.html





1.地震発生サイクルシミュレーション

(現在実行中)

◎東海・東南海・南海地震連動評価プロジェクト
 (2)物理モデル構築及び地震発生シミュレーション研究
  B「シミュレーション手法と物理モデルの高度化」

                          (文科省 海洋研究開発機構委託研究)

東海・東南海・南海地震については、地震調査研究推進本部によると、今後30年以内の発生確率は、想定東海地震が87%(M8.0程度)、東南海地震が60〜70%(M8.1前後)、南海地震が50%程度(M8.4程度)と、非常に高い値となっている。また、過去の地震発生履歴からすると、3つの地震が連動して発生する可能性は高く、中央防災会議によると、これらの地震が同時に発生した場合の死者数は約2万5千人、経済的被害総額は約81兆円に及ぶと予測されている。このように、東海・東南海・南海地震の発生については、非常に切迫した状況にあり、未だ経験したことの無い甚大な被害が想定される。

 このため、本プロジェクトは、東海・東南海・南海地震の連動性の評価のため、南海トラフ広域における詳細な地殻構造ならびに地殻活動観測評価を行うとともに、固着すべり、連動の条件評価ならびにシミュレーションの高度化等による連動性評価モデルの開発を行う。また、再来が危惧されている宮城沖、根室沖の地震震源域における地殻活動観測評価を行い、その研究成果を南海トラフ連動性評価研究に反映させる。

なお、本プロジェクトは、将来的に、リアルタイムモニタリング、物理モデル、シミュレーション、データ同化等を用いた総合的な予測精度の向上を実現するための科学的基盤を構築するものとする。

また、本研究は、別のサブプロジェクト2で実施する「連動性を考慮した強震動・津波予測及び地震・津波被害予測研究」と連携し、研究成果を、南海トラフ巨大地震へ備える総合的な地震・津波防災に役立てるものとする。











平成20年度成果報告書



○地球シミュレータ(ES)を用いた開発
(東大地震研・名大・IFREE・ESセンターとの共同開発)

・均質半無限弾性モデルでの曲面断層における海溝型巨大地震の準動的地震 発生サイクルシミュレーション
(南海トラフ巨大地震発生サイ クルなど) 
・GeoFEMによる3次元不均質粘弾性媒質でのすべり応答関数計算
・動的破壊伝播シミュレーション(GeoFEM)

○間隙流体を考慮した地震発生サイクルシミュレーション(with 三井

○地震サイクルにおけるアスペリティーの相互作用研究(with 才ノ木)

3−D粘弾性媒質中におけるセルモデルによる南海トラフおよび西南日本内陸活断層における地震発生サイクルシミュレーション(with 光井・堀・兵藤)

○フィリピン断層地震発生サイクルシミュレーション(with Larrni, Tsutsumi)

○Poroelastic FEMによる余効変動シミュレーション (with 伊藤・川元)

(予定)

○ABAQUSによる地震発生サイクルシミュレーション(非弾性+poroelastic)
 
2.地球内部構造研究

高密度地震観測(K-net,KiK-net,F-net,Hi-net,Jarray)で得られた地震波形記録から地球内部構造を抽出

レシーバ関数(RF)(現在実施中)
 (with 利根川、澁谷、小河、安部)

  
P波+S波+DDトモグラフィRFトモグラフィー
  (3成分  : 3−D + 傾斜構造  異方性)

○ノイズおよび地震波シグナルの地震波干渉法による構造およびその時間変化研究 (with 大見、澁谷)

○地震波干渉法による走時DDトモグラフィーの高度化(with 伊良部)

(予定)

○スラブフェイズ等地球内部速度不連続面での反射・変換波のアレー解析

○地震波トモグラフィーの高度化
  有限波長トモグラフィー
  波形トモグラフィー


3.GPSによる広い周期帯で見る日本列島の変動研究

(現在休業中)

○跡津川GPS観測→ひずみ集中帯のモデル化 (with 鷺谷)

○GEONETF2解の時空間系列解析: 西南日本 PHS+内陸ブロックモデル変形モデル

○高分解能GPS解析


○変動場(波動から地殻変動まで)モデリング


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